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みんなの笑顔に囲まれて
青年海外協力隊 《トンガ・日本語教師》 教育省エウア高校配属  吉岡 瞳
 
 みなさん、こんにちは。私は2003年12月からトンガ王国に来ています。トンガってどこ?と言う人もいるかと思います。南半球のフィジーから東南へ300km、日付変更線のちょうどくぼんだところです。オーストラリアやニュージーランドも近いですよ。
  トンガといえばラグビー選手や相撲で来日している人がいることから、体が大きいことでも知られています。実にみんなよく食べ、特に、日曜の昼ごはんは週一番のご馳走が出ます。タロの芋の葉で羊肉、鶏肉、魚を包み、それをさらにバナナの葉に包んで土の中で蒸し焼きにした『ルーシピ』、『ルーモア』、『ルーイカ』などがあります。ココナッツミルクと塩の“加減”ひとつで各家の味が全然違います。
  さて、私はトンガの首都ヌクアロファから船で3時間ほど離れた離島「エウア島」の高校で「日本語」を教えています。トンガの高校生は日本の高校生に比べるとずいぶん体格がよく、「先生、小さいですねえ。」と言われています。生徒の中に埋もれてしまって気づかれないこともしばしばです。トンガの高校生はみんな元気いっぱい!私も彼らに負けないよう、よく笑い、よく食べ、よく寝て体力勝負の日々を送っています。
  私の任地はトンガでも最も観光地化されていないところの一つで、ここには地域の人たちの暮らしがあるのみです。豊かな自然と時間があり、深い優しさを持った人々がいます。私が感じているこの素敵な島の暮らしを、少しでも皆さんにお届けできたらと思います。
 

主食のタロ芋、クマラ(サツマイモ)、マニオケ(キャッサバ)、
ホッパー(バナナを太くしたようなもの)などと一緒に食べます。
特別な日に出されます




トンガを代表する文化の一つです。カバという木の根を乾燥させ、それを叩きつぶして粉状にし、ろ過して飲みます。
見た目は泥水、味は漢方薬のようなものです。これを飲むと舌先がしびれ始め、たくさん飲むと酔っ払ったようになります。
トンガの男性たちが夜な夜な繰り広げる「カバパーティ」はウクレレやギターを片手に飲んで歌って、深夜2時3時まで続きます。





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