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高知県滞在記

高知県国際交流課 国際交流員
慶 乙顕

「住めば都」という言葉があります。高知で生活を始めてわずか3ヶ月ですが、この言葉が頭をよぎります。


ソウルで開催された『世界花博覧会』を見学:左から2番目が慶さん



橋本知事を表敬訪問

【JET PROGRAM に参加するまで】

 今年の4月、韓国から高知に来ました。大学では日本語を専攻し、日本で暮らすことを夢みて勉強に励みました。日本の自治体が取り組んでいる事業で、国際交流員として3年間日本で働くことが出来るプログラムがあることを知り、受験しました。

【 高知に来て】

 高知県の存在すら知らなかった私。友達から“「隣のトトロ」で見た田舎だろう。デパートも無いだろう”と言われ不安を感じました。しかし皆の予想とは反対に高知市が都会的なのでびっくりしました。
 「ここ、ロッテリアとサーティーワンもあるよ!」喜んで家族や友人に電話を掛けました。
 さらに美しい南国の風景。何より他の地域では感じられない高知の人々だけが持つ優しさ、人を思いやる心、親しみやすい気質などのおかげで、ソウルに比べ田舎ではありますが「住めば都」と感じ始めました。どの街もそれぞれの良さがあるとは思いますが、高知に来ることができた私は本当に運が良かったと思っています。


自転車に初挑戦『四万十川サイクリング』

【 高知での仕事】

 韓国への出張、学校訪問、韓国訪問団の通訳、韓国料理講座、韓国文化講座、四万十川の自転車研修などいろいろな経験ができました。
 一番印象に残っているのは、四万十川の自転車研修です。実は『自転車』に乗るのは、初めての経験でした。研修では、高知の美しい自然を鑑賞するだけではなく、環境に関する説明を聞いたり、ごみを拾ったりもしました。
 こういう経験を通じて、韓国では考えたことのなかった自然の重要性を知り、継続的な管理と努力が大切だと痛感しました。自転車での研修だったからこそ考えることができたのだと思います。また、研修を通じて自転車に対する恐怖感が無くなりました。

【 赤岡町での韓国料理講座】

 初めての料理講座の依頼、少し心配になりました。実は、韓国では自分で料理をしたことがなく、いつも母が作ってくれていたからです。私は食べながら「まあまあ」とか「まずい」と文句を言うだけでした。そのたびに、母は「これからはあなたが作って食べなさい!」と言っていましたが、それが現実になってしまったわけです。依頼をもらった後、母に電話を掛けてレシピを聞いたら、「あなたが料理講座?いったい何を作るの?何か作れる?」という返事。厳しい母・・・。


『韓服(ハンポク)』姿で講師をしたシルバー大学

 韓国料理講座では“チヂミ”を作りました。参加者はみな主婦だったので、しいて説明しなくても美味しい“チヂミ”が完成しました。私はもちろん「これが本場の味です」と優しく説明しました。

【これからの覚悟】

 仕事だって、それがそのまま“生き甲斐”になるわけではないと思います。それを自分で“生き甲斐”にするものです。私は今の仕事を通じ、徐々に日本語が上手になるのも、国際交流員としてのあり方を学べるのも嬉しいですし、何よりも自分が好きなことを仕事にできることが幸せです。
 日本と韓国がより親しくなるためには、人と人が会って話をするのが最も良い方法ではないでしょうか。お互いの国の友達を10人でいいからつくり、お互いを理解しようと努力します。このような交流が広がっていくと、韓国と日本は良好な関係になると思います。私も国際交流員として、もっと高知の文化や生活習慣などを理解して、また韓国のことも県民の皆さまにいっぱい紹介できればいいなと思っています。両国が「近くて近い国」になれるように頑張りたいです。




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