←Back Next→


独立記念館見学

子どもアジア文化体験事業

韓 国 派 遣 団 2 0 0 2


平成14年8月16日から22日まで子どもアジア文化体験韓国派遣事業が実施され、県内の中高生12名が韓国を訪問しました。体験したホームステイの感想や、見学した韓国民族村、独立記念館での出来事や感想を写 真とともに紹介します。




僕らホームステイ男組

慶州の仏国寺

慶州にある陶芸村


色とりどりの民芸品を売る南大門市場


お世話になったホストファミリー 中央:畑山さん


出迎えに来てくれたホストファミリー 中央:森君


カラフルで迫力がある農楽


李氏朝鮮時代の結婚式


笑いを誘った綱渡り


高く高くとんだ跳板


ホームステイですっかり仲良しに
左から2番目:吉永さん 右から2番目:鶴内さん


お世話になったホストファミリー 中央:笠井さん


【韓国民俗村】
高知農業高校3年  竹中 由布

 99間の両班屋敷で見た結婚式が印象的だった。チマチョゴリに身を包み顔を隠した新婦と新郎が結婚式で初めて顔を合わせるという場面 は今では想像もできないことだ。結婚は家と家との結びつきだった。女性もしかたなく運命を受け入れたのだろう。屋敷の正門には馬と籠が待機し、李氏朝鮮時代の貴族の生活を垣間見ることができた。韓国は石の文化だと聞いていたが屋敷は瓦塀で囲まれていた。


旭中学校2年  鶴内 久美

 五穀豊穣を願って踊る農楽に惹かれました。カラフルな衣装で飛び跳ねながらクルクル円を描いて回ました。音楽で拝み、卑弥呼のように神に何かを伝えているかのようでした。両班子女のノルトィギという板飛遊びは想像を超えていました。二人一組で飛び跳ね、空中演技が体操選手のようでした。少しでも不安に思えば失敗するような気がしました。日本で見た写 真はチマチョゴリを着て跳んでいましたが、ここでは短めのスカートでした。綱渡りは観客の笑いと不安を誘いながらの実演でした。最初は初心者のように足をブルブル震わせていたので本当に心配してしまいました。大きい扇子を片手に持ってバランスをとりながら、「拍手が少ないから調子がでないよ」などと冗談をいいながら演技していました。足と綱が磁石でくっついているかのようでした。 



【独立記念館】
高知農業高校3年  大町 佳菜子

 「歴史を知らないことが恥ずかしい」と思った。家族連れやカップルで見学に来ているのには驚いたが、夏休みの体験学習だそうだ。ただ当時の世界情勢や人権意識を考えれば日本を護るための積極的な行為だったと思う。「赤信号みんなで渡れば怖くない」という集団心理が世相を覆っていた。今は拷問とは無縁の平和な社会と、私たちを笑顔で受け入れてくれた韓国の人たちに感謝したい。記念館にあった「ともに発展できる未来をめざそうという意思のあらわれなのです」という言葉に救われたような気がする。


高知西高校1年  吉永 美緒

 日本は古来より中国や朝鮮の文化を学んできた。特に飛鳥、奈良時代には朝鮮半島から優れた宗教や思想、建築技術などを受け入れた。近代に入り本来仲良くし、また尊敬すべき韓国との関係が悪化してしまった。日本の植民地化行為は韓国を見下げた結果 だと思う。

日本も韓国も身分社会を経験してきたが、同じ人間なのにどうして差別的な社会を形成してきたのか理解できないでいる。


高岡中学校2年  中平 幹明

 1909年、前韓国統監伊藤博文を中国パルビンで暗殺した安重根は、暗殺理由として伊藤博文の15の罪を書いていました。彼には彼の正義がありました。翌年旅順監獄で処刑されましたが、彼は愛国精神に燃えた立派な義士として日本人にも尊敬されているそうです。当時対立していた日本人からも尊敬された理由と彼の精神を知りたいと思いました。



【ホームステイ】
北陵中学校1年  笠井 茜

 私のホストは16歳のジョンソルさんでした。両親と妹の4人家族で、広い高層マンションに住んでいました。浴室ではシャワーを使い、朝食はご飯にみそ汁とたまご焼き、キムチというスタイルで日本と同じような生活でした。料理を取り皿に分けないでみんなで食べるのには驚きましたが、「私はもう家族の一員なんだな」と思うと嬉しくなってきました。

 翌日の土曜日は家族で光州博物館に行ったり街で買い物したりしました。私は5,000ウオン(約500円)でピンクのTシャツを買いました。夜はカラOKに行ったり、部屋のパソコンでテトリスというゲームをして楽しみました。日曜日の午前中はボウリングに行きました。BGMが無かったこと以外は日本と同じでした。本当に短い2泊3日のホームステイでしたが、またいろんな仲間と韓国に行ってホームステイをしたいと思っています。


中村中学校3年  森 匡弘

 僕がステイしたのはパクジュソン(17歳)君の家でした。両親と姉、弟の5人家族で、お姉さんは音楽大学生でここにはいませんでした。家庭ではお母さんの手料理でもてなしてもらいました。ジュソンとはバッティングセンターやボウリングへも行きましたが、一番の思い出は土曜日に外泊してサウナや温泉でリラックスしたことです。小さかったけどプールでも泳ぎました。夜は五目並べや折り紙で遊びましたが、折り紙は反対に教えてもらうことが多かったです。

 会話は簡単な英語でしましたが、将来チャンスがあれば韓国語を習いたいと思います。私が出会った韓国人には好奇心が旺盛な人や人見知りしない人が多くいたし、丁寧で正しい日本語を話すおばあさんもいました。また韓国に行きたいしホームステイもしたいです。1年か半年の留学の機会があれば、もちろん二つ返事で答えます。僕にとってホームステイは一生の思い出であり、ジュソンは永遠の友人です。



←Back Next→