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2002年度日本語講座開講

初級2(火)18:30〜20:00(池先生)  初級3(水)18:30〜20:00(尾中先生)

高知県国際交流協会では毎年、高知県で生活をしている外国人を対象とした日本語の初級講座を開講しています。
 今年は5月14日(火)から初級2クラス、5月15日(水)から初級3クラスがスタートしました。昨年度から引き続きレッスンをうけている方がほとんどで、積極的に日本語を口にし、真剣にそして楽しそうにレッスンを受けているみなさんの表情はとても素敵でした。
 受講者のみなさんと講師のお二人に苦労話や今後の夢など伺いしました。



笑いの多いレッスン
◆今日のレッスンはいかがでしたか?
 「楽しかった。」「他の人と知り合うことが出来ました。」「先生の話は日本語がほとんどで、それがすごく良かった。」「"繰り返し"を使うレッスンはとても良いと思います。」「新しい表現や単語など使える日本語が学べました。」など、生徒が積極的に参加する理由がうかがえました。

◆日本語を勉強している成果は?
 「自己紹介が出来るようになりました。」「道やお薦めの店を訪ねることができるようになりました。」「職場や病院、駅などで役にたちました。」「動詞の活用が出来るようになった。」等の意見や、「宴会で使われる言葉、"美味しい"や"楽しい"などが役に立ちました。」など、みなさん習った日本語を色々な場面 で発揮しているようです。                  

◆レッスン以外では
 どのように勉強していますか?

「テレビを観たり、家で勉強している。」という方がほとんどでしたが、中には「職場の人との会話を勉強の時間にしてます。」「友達に教えてもらってます。」「友達と毎週一回午後の紅茶を飲んでます。」など、日本人の友達を作って勉強している方もいました。

◆日本語を勉強している目的、目標は?
 「周りで起こっていることが理解でき、コミュニケーションを取れるようになりたい。」「日本語で自分の生徒を応援できるようになりたい。」「ここは日本なので生活のために日本語を学ばないといけないと思う。」「勉強、生活、将来の仕事のため。」「大学院に入りたいから。」など、日常生活で役に立てたいという方から将来の夢に向けて勉強している方までいるようです。

◆高知は好きですか?
 みなさん口をそろえて、「自然が美しく、生活しやすいから好き。」「まだまだここでやりたいことが沢山あります。」「上手く日本語がしゃべれなくても優しく聞いてくれるし、生活に慣れるよう色々と手伝ってくれたり、人もとても優しい。」と言いますが、逆に「正しい日本語じゃなくても直してくれない。」「理解できなかったら話をそらされたり・・・。」という意見もありました。上手くコミュニケーションがとれず、悩むこともあるようですが、周りに助けられながら、仕事や勉強を頑張っています。言葉を学ぶ時、最初から完璧にしゃべることは難しいはずです。本人の努力はもちろん、周りの協力や優しさ、時には厳しさが大きな助けになることを理解してあげることが必要ではないでしょうか。縁あって住むことになった高知県、充実した楽しい生活を送ってもらいたいものです。


先生のコメント
 みなさん明るく積極的で、沢山会話ができ楽しいレッスンでした。私たちにとると母国語なので分からないところを分かってあげることが難しいのですが、そこに気づいてあげられるように気をつけてます。
 みなさん遠方の方や、お仕事の後来られる方が多く、レッスンに来たり来なかったり、また、文字の勉強が得意な人と苦手な人とは自己学習も違うため、レベルの差が大きくなりがちです。みなさん求めることも違います。そのような中でそれぞれに分りやすく教えるということは、とても難しいです。
 言葉というのは人と人とがより近づくためのコミュニーケーションの橋だと思います。発話の機会を多く持ち実際に生活で役立てる勉強になれば、といつも頭に置いてレッスンをしています。そして私自身が楽しむことを心がけてます。


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