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筆で絵画を描く生徒

園児の熱烈な歓迎を受ける訪問団員

中学校の授業風景

 市町村の国際交流 
「中国上海市金山区と友好交流」

安芸市企画振興課


金山区教育関係者との座談会
 1992年に始まった安芸市と上海市金山区との友好交流は、これまで安芸市から6回、金山区から5回の公式訪問をとおして、産業経済や教育文化での交流を深めてきました。

 安芸市はこれからの金山区との交流の中で、特に教育文化面での交流と市民レベルでの交流を推進し、21世紀を担う子どもたちがインターネットなどを活用した情報交換や文化・芸術作品などの交換を日常継続的に実施でき、近い将来にはホームステイなどの体験交流に結びつけられればと期待しています。

 このような交流の期待を込めて、昨年11月の安芸市友好訪問団には、安芸市内の小中高等学校の先生方や安芸市友好交流協会の方にも加わっていただき、西岡静祐安芸市教育委員長以下9人の団員が金山区を訪問しました。

 最新の教育メソッドや設備が導入された金山区の幼稚園や小学校、中高等学校などの教育施設を視察する中で、園長先生や校長先生、教職員の方々と意見交換を行い、金山区の教育の課題やそれらへの取り組み姿勢など、多くの収穫を得ることができました。

 参加団員からは、「今の中国の学校にはコンピューターが普及しており、子どもたちもそこから世界に繋がっていくことができる」「日本の子どもたちが中国の高い教育意識や伸びゆく技術にふれることは、アジアの一員としてグローバルな思考を養っていく上で大切だ」といった嬉しい感想が寄せられています。

 また、今回の訪問では農村地帯にある山陽中学校(生徒数1,700人)で一流のスポーツと芸術教育にふれ、伝統的な芸術教育にも力を注いでいるもう一つの中国の教育の顔を見ることができました。

 特に団員が驚嘆したのは、子どもたちの取り組む姿勢と表情の美しさ、一般教科の基礎基本を徹底的に身につけた上でのスポーツと芸術教育、プロフェッショナルなこれらの教育が公立学校で実施されている、という点でした。

 中国では職業や学歴によって収入に大きな差があるという現状も反映しているようですが、今の日本の教育現場との違いを感じたりもしました。


華東師範大学第三付属中学校
 2002年度で金山区との交流も10年を迎えます。これまで行政交流や農業技術研修員の受入などを行ってきましたが、これからは市民交流や教育文化交流をどんどん進め、一般 市民の人たちや子どもたちに交流の輪を広げていきたいと思っています。

 以前、39歳で就任したある金山区の区長さんが「私にも恐れることがある」と言って、「后生可畏」(後輩が恐ろしい)という言葉を続けられたことがあります。論語の一句を引用した教養もさることながら、若い力が台頭したソルトレイクシティでのオリンピックをテレビで観戦しながら、21世紀に飛躍する元気な世界の安芸市を考えています。

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