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Spring No.28




民間国際交流団体紹介

「高知・フレスノ
  姉妹都市委員会」

      
           副会長 福井 朗


連絡先:

〒780-8517
高知市本町5-1-45
高知市役所総務課国際平和係内
TEL (088)823-9955
FAX (088)824-6930


フレスノ姉妹都市委員会に土佐凧を寄贈




 1966年に高知市とフレスノ市が姉妹都市提携を結んでから今年で35周年を迎えました。この間、友好親善を目的とする訪問団はフレスノ市から15回、高知市からは今回で17回目の派遣となります。また高知市教育委員会主催の中高校生の派遣は12回を数え、今年10月には13回目の派遣が予定されています。その他、スポーツ交流、個人的旅行での両市の交流も数多くなされてきました。
 今回の訪問団は、福島明市議会副議長、宮地毅高知市助役を顧問に、筆者が団長として10月27日夕刻から10月30日の午前中フレスノ滞在という異例の形となったので、偶然にもフレスノ市の近年における変貌の一端を見ることができました。市内訪問がウィークエンドだったためダウンタウンは人通りも少なく静まり返っていましたが、逆に、新しいフレスノ市の象徴として市北端の高速道路わきにできた複合ショッピングセンターである「リバーパーク」は、終日、大勢の買い物客で賑わい、近隣の市町村から多くの客を集めていました。フレスノ市民の方々にお聞きすると、曜日の如何を問わずこのような状態だとのことでした。
 私たちの訪問中は市長選の終盤に当たっており、帰高二日後に投票が行われ、開票の結果、アラン・オートリイ氏が21世紀の幕開けから4年間の市政の舵取りを託されました。新市長の抱負の一つはダウンタウンの活性化です。旧商店街に多くの人々を呼び込む手段として、野球などのスポーツやコンサートの可能な多目的スタジアムを作り、その周辺を魅力的な空間にするため巨大な人造湖を造るプロジェクトとして、湖畔に遊歩道を造るという構想です。訪問地から訪問地へフレスノ市内をバスで移動中、私たちも車窓から大規模な工事が進行中の現場を見ることができ、今後のフレスノ市の姿を考える上での参考となりました。
 35年間のフレスノ市との交流の中で、毎回高知市からフレスノを訪れた際には、私たちを温かく迎えてくれる沢山の人々がいますし、また個人的には親類同様の付き合いをしている人たちもいます。姉妹都市交流とは「双方の人たちが真に心を通わせることのできる友人を沢山つくること」であることを改めて痛感させられました。そしてその手段も相互訪問に加えて「手紙と電話」から、「FAXかインターネット」へと移りつつあります。生涯をとおしてお付き合いする交流の輪が今後益々広がり、より強い友情の絆が築かれることを希うものです。

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