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Spring No.25

民間国際交流団体紹介
『国際芸術交流会』

委員長 北 泰子
事務局:〒781-5103
高知市大津乙3175-123 
TEL/FAX 088-866-2755


出品作家の皆さんと(高知県立美術館)

 近年アジアの金融不安が広がり、厳しい状勢はアジアの国々に留まらず、国際的な問題へと拡大しています。このような社会状勢の中、各国との真の共存、共栄を成し得るためには、相互の文化を理解し尊重し合うことが大変重要です。今回のインドネシアとの国際芸術交流展は、まさにその文化交流を両国のアーティストを中心に行い、芸術を通して交流の輪を広げ、相互理解の礎を築くことを目的としています。
 参加メンバーは、インドネシア側がマリア チュイ、アグネス ユリナワティ、アリア アルナワ、イ マデ  ヤサナの4名の洋画家、日本側が澤田栄治(日本画家・京都市)、小川妙子(詩文書作家・広島県)、榊原茂美(染織家・大阪府出身バリ在住)、北泰子(造形作家・高知市)の4名の合計8名で、それぞれ異なる分野の作品を集めたコラボレーションになりました。
 この国際芸術交流展INDONESIA―JAPANは、昨年10月27日から11月7日までは高知県美術館県民ギャラリー、11月10日から29日までは広島県佐伯郡吉和村魅惑の里ギャラリーとふれあいホール、12月2日から8日までは京都国際交流会館で開催しました。
 三会場とも、単なる作品の展示に留まらず、オープニングイベントでの交流会、様々なワークショップ、インドネシア作家によるオープン制作や講演会、京都でのお茶のサービス等を行い、子どもからお年寄りまで幅広い年代の方々に芸術を身近なものとして楽しみ、また参加、体験していただくと同時に国際交流の場として、インドネシア作家との交流も楽しんでいただきました。
 今回、高知県国際交流協会より助成をいただきました高知展のオープニングには、在大阪インドネシア共和国総領事館より、イブヌ サニョト総領事ご夫妻、ボニファシス A ヘリィンドゥラ領事ご夫妻、マルゴノ副領事ご夫妻をお迎えし、県からは池田憲治文化環境部長、市からは宮地毅助役のご出席をいただきました。また、インドネシア友好友の会、高知バリ友好の会、アジア僻地医療を支援する会の皆様をはじめ、県外からもインドネシア舞踊・日本舞踊・琴の演奏等で多くの皆様のご協力をいただき、交流の輪が大きく広がりました。
 高知県では2,500人を越す人々の入場、参加がありましたが、三会場を合わせると6,000人以上の方々との芸術を通した交流が実現し、大盛況で終わることができました。
 今年は8月5日から18日まではインドネシアバリ島デンパサールのバリ・アート・センターで、8月26 日から9月6日まではジャワ島ジャカルタの日本文化センターで同展を開催します。8月5日のバリ・アート・センターでのオープニングには、日本から約60名の方々が日本の伝統的文化(日本舞踊、琴、尺八、着物、書道等)を持って参加してくださることになっています。
 開催地での準備は、インドネシア留学中の榊原や地元作家を中心に進めていますが、バリ展開催のため、特別スタッフになっていただいた高知バリ友好の会会長の石原一男氏を通して、地元の学校との芸術交流の企画も計画中です。インドネシアのバリとジャカルタで、どのような国際交流ができるか今からワクワクしています。
 昨年スタートしたばかりの国際芸術交流展ですが、21世紀に向けて世界の国々との交流をさらに広げ、芸術を通した国際交流、世界平和に貢献していきたいと考えています。

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