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Spring No.25

韓国光州市中高生来高
 平成12年1月6日から9日まで韓国光州市の中高生32名が高知を訪れ、五台山竹林寺や牧野植物園見学、茶道体験、そして昨年夏に光州市でホームステイした高知の学生との再会を楽しみました。高知でのホームステイなどを通して、新たな日本の姿を発見したようです。

「近くて近づいてきた国、日本」

 「平田ひさ!」対面式でそう元気に自己紹介してくれたのが、ホストファミリーで、私の大切な友達のひさだ。
 ひさの家は、経験したことのない一軒家だったので初めはとても戸惑った。しかし、ひさの家族がとても親切にしてくださり、「一軒家だから不便だろう」と思っていた自分が恥ずかしくなった。
 私からお風呂に入るよう気を配ってくれたり、一つひとつ私の食べ物の好みを聞いてくれたり、洗濯までしてくれた。寝る時も寒くないように布団を5枚も重ね、風邪をひかないように窓際を避けて真ん中に私の布団を敷いてくれた。
 私は、ホストファミリーにキムチの作り方や民族衣装について教え、ホストファミリーも私にいろんなことを教えてくれた。生活様式、食べ物、言語など異なるところもあるが、韓国と日本は内面的には似ているようだ。
 正直いうと、ホームステイが近づくにつれて心がワクワクする一方、不安もあった。私は昔から日本という国に一度は行ってみたいと思っていたが、本や地図で見る日本にはいつも「近くて遠い国」という表題がついていた。地理的には近いが、歴史的な親密度では遠い国日本。しかし、このようなホームステイの機会があれば、韓国と日本は「近くて近い国」になれると思う。私も今回のホームステイを経験して、日本は「近くて本当に近い国」、しいては家族のように感じるようになった。
 これからもホームステイのような交流の機会が増え、韓国と日本が一つの家族になる日が来ることを願っている。最後に親切にしてくれたひさの家族に、心からありがとうを言いたい。


「ホームステイをして」

李 明恩

 ホームステイをする前は、どんな話をしようか、初めて会う人たちと(それも外国人の家で)うまく過ごせるだろうかなど悩みで一杯だった。2日間、英語と下手な日本語を使わなければいけないということは、心の負担となり緊張もした。しかし、ホームステイを経験した今は、それとは比べ物にならないほどのことを勉強したと思っている。
 幸せな表情で会話をする情深い家族の様子や、相手を気づかう態度は素晴らしいと思った。これこそ私が日本に来てホームステイをしながら、しみじみと心の奥から感じたことだ。
 日本でのホームステイは、私の人生において一生忘れられない素晴らしい経験となった。機会があればまた日本に来て、今回行けなかった地域も訪ね、多くの日本人の方に会い、日本文化をもっと体験したいと思っている。


◆ 来日前に抱いていた日本のイメージは。

町はきれいで、人々は親切だといういいイメージを持っていた反面、竹島の問題などもあり本当にその通りなのか半信半疑でした。

明恩さん
歴史的なことを本で読んだり先生や友達から聞いていたので、反日感情を持っていました。

◆ 実際に日本を見てどうでしたか。

人に対する親切な態度、町がきれいなところなど習うところがたくさんあると思いました。韓国人は心の中に 親切な気持ちを持っていても、それをうまく表現することが苦手です。でも、日本人はその気持ちを素直に表現していると 思いました。

明恩さん
日本人は親切で、みんなの表情が明るいという印象を受けました。来日する前に抱いていた反日感情もなくなり、帰国後は日本語を習ってみたいと思っています。家族や友達にも、本当の日本の姿を伝えたいです。

◆ 今、興味のあることは何ですか。

日本文化や日本文学に興味があります。外国についてもっと知りたいと思っているので、まずは近い国である日本について勉強してみたいです。

明恩さん
建築に興味を持っています。将来は建築や産業デザインを学びたいです。


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