ニーハオ安徽 2004年9月発行 第20号 P1 P2 P3 P4 P5

安徽省近況


 安徽省では、都市部で自家用車を購入する人が増えています。以前は、車は高価で贅沢品と一般的に言われていましたが、最近ではお金の使い方に違いがでてきたのです。これまでは、お金はマンションを購入し、教育費などに使うのが一般的でした。最近ではマンションを購入し、生活に余裕ができた人が増えたことや、地元に自動車工場ができ価格も全国的下がり、車が身近なものとなってきたのです。車の売れ行きは地域によって違いますが、小型車の合弁車や国産車が主流です。もちろん高級車も以前に比べるとよく売れています。

  また、個人で旅行をする人も増えています。これまではツアーで旅行をするのがメジャーでしたが、今では、バックパックを背負い、テントなども持って時間を掛けてゆっくり旅をしみます。旅先は国内外で人によって様々です。安徽省で人気がるのは南部の斉雲山、横江下り、西部の天堂寨、大別山第一大峡谷(燕子河大峡谷)などです。

  省外では中国内陸部の雲南省の大理[納西《ナシ》族がいる地域]、チベット、湖南省、四川省などで、自然がたくさん残っているところです。外国では東南アジアが一番いいかな。旅行の後は、旅先での体験談をインターネットやお酒を飲みながらバーなどで語り合います。時間とお金に余裕ができ、自分に投資する人たちが増えてきたと言えます。こうしたことは、安徽省に限らず中国全土に広がっています。

  この4、5年でビルやマンションが増え、また、企業、工場など経済面が発達し、電力不足に悩まされています。一見生活の質が向上したような感じですが、一方では、どこの街も同じような建物が建ち並び、安徽省の代表的な「徽」文化や歴史が失われつつあります。
  新しいものが生まれることによって、失うものもたくさんあります。そんな急速な発展を続ける中国に少々困惑しつつ、時代の流れの心地よさについつい身を任せてしまいます
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2004年4月来高                    
  国際交流事業(通訳、翻訳、交流事業の企画、運営等)、県職員等への語学指導、(財)高知県国際交流協会の活動補助に従事。      
  また、高知県下の学校などに出向き、異文化交流、理解を深ている。                   


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