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高知城にて
安徽省小学校長代表団来高

 平成13年12月3日から7日まで、胡平平安徽省教育庁副庁長を団長とする安徽省小学校長代表団10名が来高しました。中国で進められている教育改革に伴い視察に訪れたもので、高知県教育長との懇談や高知市周辺の小学校見学などを行いました。

高知城散策
 上海を出発し、韓国ソウル、大阪経由で高知入りした代表団一行が、まず最初に訪れたのが高知城です。車を降りるやいなや、追手門と高知城をバックに記念撮影開始。しっかりポーズをとって順番に写真を取り合う姿には、笑みを誘われずにはいられません。
 高知城の由来など聞きながら城内散策。参勤交代や坂本龍馬、鰹のタタキまで話題に上り、皆さん興味深く説明に聴き入っていました。
 天守閣では風に吹かれながら高知市の中心部を展望。「高知市の雰囲気は合肥市にとてもよく似ています。似たものどうし、仲良くやっていきましょう。」団員の一人がおっしゃってくださいました。


高知県教育委員会では
日中の教育問題について懇談
高知県教育委員会訪問
 高知県教育委員会では、大崎高知県教育長と両県省における教育現状や教育改革について懇談しました。代表団からの質問が集中したのが予算と各教育委員会の権限についてで、「学校に支払われる予算額はどのようにして決めるのか」「校舎の修繕、設備の購入、人件費は県と国、どちらが負担するのか」「教職員の人事権はどこにあるのか」など、次々と質問が出されました。安徽省では教育改革に伴い、現在、省と市の教育委員会の権限を調整中とのことで、今回高知で得たノウハウを、ぜひ参考にしたいとのことでした。
 また、来年度から始まる新しい教育課程についても興味を示し、教育委員会の概要説明に「目標はわかったが基本的な進め方はどうなのか、どのようにして生徒の個性を養うつもりなのか」と突っ込んだ質問も出され、教育にかける熱意の高さが伺われました。


日章小学校での授業見学
南国市立日章小学校訪問
 南国市立日章小学校では、同校児童が中国の歌の合唱と合奏で代表団一行を歓迎してくれました。かわいらしい中国の調べに耳を傾けた後は、実際に授業が行われている各教室を見学。児童が使っている教科書から教室や学校の造りまで、しっかりカメラに収めていました。
 日章小学校では、潘宇君と程銘ちゃんの二人の中国人児童が学んでいます。校長や教諭との懇談会には二人も出席し、「日本の小学校は、他の学年や地域との交流があるので友達がたくさんできる。体育館やプールなどの設備も充実している。中国の小学校の方が、字を習う時間や作文の時間が多い」など、日本と中国の小学校の違いについて発表してくれました。また、「中国の小学校で習う内容の方が難しいですか」との代表団の質問に、二人とも「はい」と答えていました。
 懇談の最後に団長から、日章小学校と安徽省蚌埠市第一実験小学校との間で姉妹校提携を結んではどうかとの提案があり、南国市教育委員会と日章小学校に協力を依頼する一場面もありました。今後の交流が期待されます。

 12月7日に高知を離れた代表団一行は、東京を訪れた後、韓国ソウルでも教育機関を視察し、帰途に着きました。

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