ニーハオ安徽

1999年 第10号

 

 

平成11年度海外技術研修員インタビュー

 今年度は安徽省から農業、林業の分野で3名の研修員が来高し、6月からそれぞれの研修先で研修に励んでいます。研修内容、高知の印象についてお話しをお聞きしました。


林 高興さん(32歳)
研修内容
 森林政策課で日本と高知県の林業の特徴を分析していす。研修を始めてまだ2ヶ月ほどですが、その内容がだんだんわかってきました。研修では都市緑化、治山及び林業の技術、資金の投入法などを中心に学びたいです。
緑豊かな高知県
 高知は緑が多く、きれいな所ですね。私の出身地、安徽省合肥市と似ています。しかし、森林率でいうと安徽省は28.9%であるのに対し、高知県は84%もあるんですよ。
 中国では、野菜は毎朝市場で買い、その他の物はデパートで買うのに、日本ではスーパーに行けば何でも揃っているので驚きました。
 高知の方はとても親切だというのが素直な感想です。研修先の皆さんもとても親切にしてくれるので、安心して研修できます。残りの7ヶ月間、しっかり研修し、高知での生活を楽しみながら日本文化を理解し、高知の方々と交流したいです。

鄭 久坤さん(29歳)

研修内容
 農業技術センターで野菜の促成栽培、園芸作物の集出荷制度の研修をしています。中国にもビニールハウスがあり、ピーマンやなす、きゅうりを栽培しています。高知県とそっくりですね。園芸県高知は私にぴったりの研修地です。
 外国からの輸入問題等、環境は刻々と変化しています。それらの対処法もぜひ学んで帰りたいです。
燃えたよさこい祭り
 一番暑い季節に、街も人も燃えていました。私も周りで人が観ているのを忘れ、無我夢中で踊りました。
 中国にもいろいろな踊りや祭りがあります。中でも雲南省に住むファ族の孔雀舞や、各地で催される水掛け祭りは有名ですが、エネルギッシュさで言うと、よさこい祭りにはかなわないでしょう。
自然を感じる心
 視察旅行で、他の研修性と一緒に四万十川を訪れました。自然保護が行き届いており、自然を愛する高知県民の心を感じました。
 高知市内を散歩しているときのこと。川を覗くと、鯉が泳いでいるではないですか。これには少しびっくりしました。

董 広平さん(33歳)

研修内容
 森林技術センターで森林林構を学んでいます。森林林構とは工場や機械の使い方、木材の使い道、林道の作り方等をいいます。私の専門は森林保護ですが、林業、都市緑化、きのこの栽培法もこの機会に学びたいです。
一番好きな場所、桂浜
 私は海が大好きなので、桂浜はお気に入りの場所です。日本の海岸は岩が多く、砂の色も灰色で中国の景色とは異なります。高知は山に囲まれ、平野が少ないにもかかわらずトンネルの整備や自然災害に対する備えができており、県民の力で住みやすい町をつくっていると感じました。
高知での生活
 林さんとは同じ所に住んでいるので、夕飯は毎日一緒に取ります。林さんが作って私が食べるのです!得意の卓球やバトミントンの試合にも出ました。残念なのは、まだ研修先以外で日本人と話す機会があまりないことです。もっと日本語を勉強して、高知の方々と交流したいです。

 
 

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